65歳以上の高齢者(お年寄り)の増加が急速に進んでいる. また,女性が一生の間に産む子どもの合計特殊出生率(平均数)が2004年で 1.29人となり,子供の数が減る少子化も進んでいる.
↓日本の総人口の推移. 大阪圏の落ち込みが大きい.
20090822_日本の総人口の推移_012
このように少子高齢化が進むと,色々なところに影響が出ている. 年金もそうだが,鉄道交通にも影響が出てくる. 特に生産年齢人口の減少は,鉄道経営の収益に大きく影響する.
↓日本の生産年齢人口の推移. 15歳から65歳の働くことができる人口で,減る一方だ.
20090822_日本の生産年齢人口の推移_012
首都圏のおもな鉄道交通を担っているのがJR東日本だ. 乗降人数の多い駅数で比較したのが次のグラフ. ほぼ半分の主要駅が,JR東日本であることがわかる.
20090822_鉄道_JR東日本_乗降人数の多い駅数_JR東日本_012
その,JR東日本の収入状況はどうなっているのだろうか. JR東日本の,鉄道輸送量の構成を示したのが左の円グラフで, [乗車(人)×距離(km)] で算出している. 8割が,関東圏(東京都,神奈川県,埼玉県,千葉県,茨城県,群馬県,栃木県)で,6割り近くが定期券利用となっている. また,左の円グラフが収益で,7割近くを関東圏で稼いでいる.
20090822_鉄道_JR東日本_鉄道輸送量の構成_2009年度_01220090822_鉄道_JR東日本_鉄道輸送収入の構成_2009年度_012
今までの,JR東日本(国鉄)の輸送戦略は,東京都(大田区),神奈川県(川崎市,横浜市),埼玉県に広がる京浜工業地帯を南北につなぐ京浜東北線東海道線. 東西をつなぐ総武線中央線を重点的に整備してきた. JR東日本は,今後の展開として重点駅を指定している. 重点駅は,千葉駅,横浜駅,大宮駅で,千葉駅も全面的な改築をおこなう予定になっている. その重点駅を環状でつなぐのが,京葉線武蔵野線,南武線などで,今後これらの路線を強化していく.
20090822_鉄道_JR東日本_東京圏在来線輸送戦略_01220090822_鉄道_JR東日本_東京圏在来線輸送戦略_014
↓つぎの図は,JR東日本が出している公式資料だが,船橋駅の開発も視野に入っているようだ. 点線ではなく実線になっているが,実線は2009年度計画に新規に追加されたもので,2020年までに実行される計画となっている. 開発規模などについては不明だ.
20090822_鉄道_JR東日本_船橋駅開発_01220090822_鉄道_JR東日本_生活サービス事業における開発構想_012