「羽田と成田,ウィンウィン(両者にとってプラスになる解決策を見出す)で発展を」と前原国交相が発言したのに対して,「羽田がハブなら,おれたちはマングースになってやる」と森田千葉県知事(自称,モリケン)は言い返した. 成田国際空港のB滑走路延伸(2500m化)オープンを祝う,祝賀パーティーでのことだった. 
それを聞いたネット千葉県民からは,「おれたち(千葉県民)は,なぜマングース？」と,森田千葉県知事の意味不明の発言に当惑している. 「なぜ,千葉県民はマングースにならないといけないのだ」という声が数多く出ているのだ. 
前原国交相の「羽田空港のハブ空港化」発言に対する,森田千葉県知事の「頭にきて眠れなかった」発言から,両者の関係はギクシャクしているが,その応戦とみられる.
ハブ空港とは,自転車のタイヤのハブが軸を中心に広がるようにようすが,拠点空港の航路構成が似ていることから名付けられたものだ. 
ネットワーク機器のハブも同様の意味で使われている. 
どうも森田千葉県知事は,そのハブ(羽田空港)を沖縄などに生息する猛毒ヘビのハブに重ねて(比喩として),その大敵と思われているマングース(成田空港)にたとえたかったのだろう. 森田千葉県知事の意味不明の発言をすなおに訳せば,千葉県民は羽田空港(前原国交相)の大敵ともとれる.
森田健作千葉県知事が取締役をしていたサンミュージックグループに所属しているタレントは歌手だけではなく,最近は,カンニング竹山,小島よしお,ダンディ坂野,鳥居みゆき,髭男爵などの明日も危ないお笑いタレントも多く所属している. 
芸能人出身の知事という経歴を踏まえても,知事が発言する内容としては幼稚すぎないだろうか. 「サムイおやじギャグのつもりでした」では通らない. 
マングースは,アジア,アフリカ,西南ヨーロッパ,マダガスカル島などに生息している気の荒い繁殖力の高い動物だ. 東大がマングースとハブと戦わせる実験を行ったところ,マングースはハブにかまれても死ぬことはなかったことなどから,1910年にインドから21匹のマングースが沖縄本島に持ち込まれたのが始まりだった. だが,マングースはハブの大敵にはならなかった. 危険をおかしてまでハブをエサにするわけはなかったのだ.
沖縄県奄美大島は,東洋のガラパゴスと呼ばれ,貴重な珍しい動物がいる. ハブを全滅させるどころか,むしろ奄美のクロウサギや希少な動物を絶滅へと追い込んだ害獣なのだ. 国は,そんなマングース撲滅作戦に乗り出していて,一頭残らず駆除する予定だ. 米国でも,マングースの輸入は禁じている. 
ネットでも,「そんな害獣マングースに千葉県民をたとえるのはどのようなものか」という抗議が出ていて,「どうして千葉県民とマングースは同じなのか説明していただきたい」という声も出ている. 「知らなかった」かもしれないが,最近の森田健作千葉県知事は軽率な発言が多すぎないだろうか.続きを読む
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