緊急の小売店舗対策として企画されたのが,ふなばしダブルプレミアム商品券だ. このふなばしダブルプレミアム商品券の有効期限が,2009年10月31日(土)で切れた. 1冊1万円×3万冊の3億円分が販売されたが,使うのを忘れた方は,残念ながらただの紙切れとなってしまった.
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ふなばしダブルプレミアム商品券は,赤色(ピンク)のものと青色(ブルー)のものの2種類があり,中小小売店舗専用券(赤色)が9枚,中小小売店舗と大型店で利用できる共通券(青色)が14枚がセット(1冊)となっている.
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さらに,プレミアム抽選券が1冊に1枚付いている. 抽選では,総額200万円相当の商品があたる.
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この,ふなばしダブルプレミアム商品券,当初から不満の声が出ていた. 船橋市商店会連合会が主体となって販売されたふなばしダブルプレミアム商品券だが,2009年5月30日(土) 10:00 から販売され,販売は1人3冊まであったにもかかわらず,5月30日(土)の午前中だけでほぼ3億円分が完売し,手に入れることができない人が多数出たからだ.
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商店街が独自に企画した商品券ならまだしも,このふなばしダブルプレミアム商品券には,4500万円もの船橋市民の税金が投入されている. の使い方として,公平性に欠ける』という市民の声がある.
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そもそも,このふなばしダブルプレミアム商品券,どうしてこの時期に計画されたのだろうか...
従来型商店街の慢性的な低迷という背景もあるが,衆院選(総選挙)と関係する. 自民党政権時に実行された,定額給付金対応だった. 定額給付金は,銀行振り込みという形態ながらも,現金支給という形態を取った. 生活費の一部として使おうが,貯蓄に使おうが,その支給先の家庭の自由だ. その定額給付金を,できる限り地元の消費に使ってもらおうと企画したのが商品券だった. 要は,予定外の収入を「貯蓄せずそのまま商品券に交換してもらおう」というものだ.
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またこの事業は,専決(せんけつ)によって実行されたものだ. 通常は,年度予算を組んで議会の議決決定を経て実行するものではあるが,緊急性が高い事柄については,地方自治法の規定に基づいて,議会の議決決定前に市長(藤代孝七)などが処理できる. これを専決処分とを言う. 今回の場合,自民党政権時に定額給付金が急きょ決定された(わざと遅らせたという説もあり)ことなどから,多くの地方治自体において,専決を使って処理されたのだった.

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(2009年06月13日)ふなばしダブルプレミアム商品券@船橋市の地域商品券(1)