熱帯低気圧は,赤道付近(A気候帯)の海面から蒸発した水蒸気が,積乱雲(入道雲)になるときの熱をもとに発達する. そして,徐々に積乱雲が集まり渦をつくるようになる. 気象庁の基準では,熱帯低気圧の最大風速(10分間平均)が約17m/s(34ノット/風力8)以上になったものを台風(タイフーン)と呼んでいる. 台風の回転速度が高まると,中央に向かう風と遠心力から台風の目ができてくる. 発達した台風の目は 10Km ほどになる.
20091007_2100_首都圏_関東_台風_風_01020091007_2100_首都圏_関東_台風_風_022
地球の自転で,熱帯(A気候帯)から温帯(C気候帯)に移動しながら台風(タイフーン)は成長していく. 渦巻の方向は,東向きに自転しているため,北半球では時計回り,南半球では反時計回りとなる. ただし,竜巻(トルネード)の場合は規模が小さいため逆の場合もある. 日本では台風と呼んでいるが,海域によって北大西洋および北東太平洋がハリケーン,南北インド洋や南太平洋ではサイクロンと呼ぶ.
20091008_1300_首都圏_関東_台風18号_風_07020091008_1300_首都圏_関東_台風18号_風_072
日本近海の台風の進路は,6月頃までは中国大陸方面に進むが,7月-8月-9月に日本列島に接近する. 過去に日本に大きな災害をもたらした室戸台風(1934年9月21日),枕崎台風(1945年9月17日),洞爺丸台風(1954年9月26日),伊勢湾台風(1959年9月26日)なども9月後半に上陸している. 10月以降は日本列島に上陸する台風は少なくなってくるが,非常に強い台風が上陸することがある. 近年,は地球温暖化によって台風が強大化しているのではないかという説もある.
20091007_2100_首都圏_関東_台風_風_03020091007_2100_首都圏_関東_台風_風_050
そして,中心気圧 955ヘクトパスカル,最大瞬間風速 55m の台風18号(メーロー)が接近している. 首都圏への直接的上陸はなくなったが,今回はコースの右側が首都圏となる. 台風の進行の左側よりも,台風の右側の方が風が強くなることが多い.
20091007_2100_首都圏_関東_台風18号_風_01620091007_2300_首都圏_関東_台風18号_風_020
<関連記事>
(2009年10月10日)台風18号@ワシントンヤシ編(7)
(2009年10月09日)台風18号@強風編(6)
(2009年10月09日)台風18号@江戸川河川敷編(5)
(2009年10月08日)台風18号@新橋駅編(4)
(2009年10月08日)台風18号@新橋駅編(3)
(2009年10月08日)台風18号@JR京葉線編(2)